「今月の1枚」

ツチグリ Astraeus hygrometricus
写真 12月14日撮影のツチグリ
 属名にギリシャ神話の「星空の神」の名を冠したキノコ。その由来は形を見たらわかりますね。
星形の部分は外皮といって、雨が降ったあと乾燥するとぱかっと開いてこのような形になります。
球形の内皮の中には胞子が充填されていて、指でつつくと頂点の穴から胞子を吹き出します。
日本名のツチグリは「土栗」のことだと思われますが、日本ではまず食べません。
しかし、タイ国では雨季にツチグリが屋台に出回り食べられています。

写真より若い状態のものを土から掘り出して、スープなどに入れて食べます。プチプチとした歯触り
でおいしいです。ツチグリは植物の根と共生して外生菌根菌というものをつくり、植物から栄養をも
らう代わりに根の養分吸収を助けたり、根を乾燥や病原菌から守る働きをしています。

(写真・文:酒井敦 2018年12月14日高知県馬路村で撮影)
 

(No.280 2018.12.18 掲載)
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